あちゃログ

チャージ症候群である息子の あちゃ が目の前に立ちはだかる様々な障害に挑む様子と日々の成長を綴ります。

あちゃくん誕生!! の少し前のお話を・・

 

今回は、あちゃくんが生まれる少し前のお話しを綴りたいと思います。

 

あちゃくんは2018年の2月に誕生したのですが、その3ヶ月前の12月まで遡ってみたいと思います。

 

【2017年12月】

出産予定日の3ヶ月前に当たるこの頃、妻は出産とその後の育児に備えて長年の勤め先を退職しました。ブラック気味な会社だったので、もうすぐ我が子に会える楽しみも相まってめちゃくちゃ喜んでいたのを思い出します。

 

かくいう私も、まるでサンタを待ち侘びる12月のこども達の様に、何の疑いもなくこれから訪れるであろう”明るい未来”を首を長くして待っていました。

 

この頃は、定期検診に通っていた近所の小さな産婦人科から出産予定病院である大きな大学病院での検診に移った時期でした。

 

年も暮れようとしていた12月26日、この大学病院でエコーを撮ったのですが、衝撃的な結果を告げられます。

 

「お子さんの心臓の形が変わって見えています」

 

不安など何ひとつなく晴れきっていた心に、一気に暗雲が立ち込めました。

 

「え?心臓の形が変わってるって病気ってこと?無事に生まれてこれるの?」

 

という不安と、

 

「いや、きっと見間違えで何ともないに決まってる。大丈夫!!」

 

という願いにも近い感情が入り混じっていたのを記憶しています。

 

結局その日は何も分からず不安を抱えたまま、子供医療センターで詳しく検査することとなりました。

 

 

2日後の12月28日、子供医療センターにて超音波検査で胎児診断を実施してもらいました。

胎児心エコーで所見があり、結果として

 

・ファロー四徴症(詳しく知りたい方はこちら

・肺動脈弁欠損(詳しく知りたい方はこちら

 

と診断されました。

 

また、これらの疾患があると出生直後に呼吸困難や低酸素血症となる可能性もあるため、万が一に備えて気管内挿管や人工呼吸器の準備、新生児科をはじめとして心臓血管外科や循環器内科などチーム医療で対応できるようこの病院で計画的に出産することとなりました。

 

出産までまだ2ヶ月あったのでその間は「なぜうちの子が・・」とか「心臓に病気があると将来運動制限されちゃうんだろうか・・」などまだ見ぬ我が子の将来に不安が募るばかりで精神的に辛い日々が続きました。(妻もこの時期はよく泣いていたな・・)

 

f:id:revolverocelot:20210914002759j:plain

心を落ち着かせるために妻と行った大桟橋(12月29日)

 

快晴なのにこの2人にはどこか味気ない景色に見えていました。

 

また、年末年始だったこともあり忘年会や親族との集まり等がありましたが、流石にまだ気持ちの整理がついていなかったのでいくつかは不自然に断った気がします。こんなに誰にも会いたくないと思ったのは初めてでした。

 

一方で、出産予定日が近づくに連れて、もしこの疾患が出産当日まで見つかっていなかったら、あちゃくんの命が危険にさらされていたかもしれない・・と考えるとむしろこのタイミングで見つかって良かったと思うようになりました。(今では見つけてくださった大学病院の先生には感謝しかありません)

 

ということで、次回ついにあちゃくんが誕生します!!

 

お楽しみに!!